企画のプレゼンをする際に最も多く用いられているツールがPower Pointです。
パワポを使った企画書で上手にプレゼンするには、企画の内容の良さだけでなく、パワポの使い方や表現の仕方も重要な要素です。
パワポを使用していかに見やすい企画書にするのか、事例を見ながらポイントを解説していきます。

紙芝居や絵本の読み聞かせのように
パワポで企画書を作る際には、1枚のページに多くの情報を盛り込もうとせず、1枚あたり1つの事柄を基本に、わかりやすく明示していくことがポイントです。
パワポはまさに紙芝居のイメージです。
幼い頃に幼稚園や保育園などで見た紙芝居を思い出しましょう。
紙芝居を見た記憶がない方は、絵本の読み聞かせでもかまいません。
紙芝居も絵本も、基本的に1つの絵で、そこからイメージされる内容しか語られません。
文章にすれば、1枚の絵につき1~3行程度の量に過ぎません。
描かれた絵から子どもたちが想像できる量がその程度という解釈もありますが、子どもたちの興味や関心を惹き、飽きずに集中してもらうための方法とも言えます。
1枚で多くの情報を詰め込むより、次から次へと展開していったほうが、1枚ずつ集中して聞いてもらうことができます。
集中して見聞きしないと、次の話がわからなくなってしまうので、聞き手の側も話を聞き逃さないようにと、積極的な姿勢で取り組むのです。
これは子どもたちの話だけでなく、大人になってもビジネスの現場でも同じです。
いかに仕事だからといっても、興味を持てないことを最初から最後まで逃さず、集中して聞くのは無理があります。
ましてや、内容が冗長でわかりにくければ、一生懸命聞いているつもりでも、内容がわかりにくくなり、途中で脱落してしまいます。
聞き手の関心を惹き、最初から最後まで集中して聞いて理解してもらうには、紙芝居や絵本の読み聞かせのイメージで、パワポで企画書を作成していきましょう。
事例をもとに見やすく書くポイントを解説
ここからは企画書の事例をもとに、見やすい書き方を見ていきましょう。
企画書に必要な事項を1ページ1テーマや必要最小限の内容で流れに沿って書いていくのが基本です。
ここでは、最近社会問題化している食品ロスについて、パン屋さんがロスパンを減らすにはどうすべきかの企画書を例に見ていきます。
1つの項目につき、1ページで作成するのがポイントです。
企画のタイトル
「○○ベーカリーのロスパン対策」
タイトルはシンプルかつ興味を惹く内容にしましょう。
食品ロスではなく、あえてロスパンとすることで、「ロスパンって?」と関心を持ってもらうのがポイントです。
現状分析
・ロスパン 1日平均30個
・売上損失 1日平均6万円
現状の問題点を完結に明記します。
問題の内容にもよりますが、数値などのデータが出るとより関心を惹きやすいです。
数値データがない場合も、箇条書きなどで完結にわかりやすく示しましょう。
初めて見る人でも、現状の課題がわかるように書くのがポイントです。
企画の目的
・ロスパン削減
・売上アップ
どうして企画を立てたのか、目的を明確にしましょう。
企画の概要
・社会問題化している食品ロスが当店でも発生。
・ロスパン削減により資源のムダをなくすと同時に、売上アップにつなげる。
どのような企画なのか概要を説明します。
具体的な施策の目次
・閉店前セール
・アプリの活用
・ロスパン販売サイトの利用
企画を実行するための施策が複数ある場合は、まず1ページを使って施策の目次を示します。
どんな施策なのだろうと興味を持ってもらい、次のページからつながる、具体的な内容に集中してもらうのがポイントです。
具体的な施策それぞれの説明
閉店前セール
・閉店○時間前になったら、1個あたり○円引きで販売。
・値引シールはコストがかかるので、POPで表示して声掛け。
食品ロス救済アプリの活用
・ロスパンが出そうな日には○時になったら、パンセットを10%割引で登録、販売。
ロスパン販売サイトの活用
・ロスパンが閉店までに売りきれなかった場合、冷凍にて販売。
内容はあくまでも例ですが、一つひとつの施策に対して、具体的な提案を書いていきます。
企画を行うことで得られる成果
・ロスパン削減によるコストダウン
・ロスパンを販売につなげて売上アップ
・ロスパンを出さない取り組みをする店として社会的信頼アップ
どのような成果が出るかが、企画採用の成否を分けるポイントなので、わかりやすく明示しましょう。
企画の実施によって達成する目標
・ロスパンゼロ
・売上1日平均4万円アップ
3つの施策を行うことで、ロスパン削減どころか、ゼロにするとの目標を提示して注目を惹かせます。
売上損失1日平均6万円のうち、ロスパンを割引して売りきることで、4万円プラスを目標に掲げました。
これも一例ですが、数値目標を掲げることで、明確になり達成しやすくなります。
スケジュール
・アプリやサイトの調査と登録、準備に1ヶ月。
・取組開始後、6ヶ月で目標達成。
これも一例ですが、期間を区切って示すことで、実効性や実現可能性をアピールすることがポイントです。
予算
・アプリ登録、利用料
・サイト登録、利用料
・値引による利益縮小分(原価は割らない)
企画を実行するかは予算も大きく、予算もわかる範囲で明記しましょう。
まとめ
企画書の見やすい書き方は、紙芝居や絵本の読み聞かせのように、1枚に最小限の情報を載せ、次への展開が気になる構成にして、聞き手の関心や集中力を絶やさないようにすることです。
今回取り上げた事例を参考に、パワポでわかりやすい事例を作成してみてください。