頑張って企画を立てたのに採用されない、企画書の書き方がわからないと悩んだ時には、大手企業の企画書事例から書き方を学んでみてはいかがでしょうか。
書き方のコツがわかるだけでなく、企画が通るためのポイントも見えてきます。

取り上げる事例
プレゼンの相手は丸大食品で、次のような課題を抱えています。
発売して15年になる商品のスンドゥブの認知度がいまいち、もっと市場拡大できるはずということです。
現在の主な購買層は40~50代の女性です。
スンドゥブに興味があるのは女性が中心であり、特に20~30代の女性の関心が強い商品となっています。
スンドゥブ市場の規模は約38億円ですが、もっと市場規模を成長させたいと考えています。
スンドゥブと豆腐さえあれば、気軽に食べられることをアピールしたいと考えている丸大食品に対し、大手企業の一つであるサントリーマーケティング&コマースはどのような提案をしたのでしょうか。
企画書の流れから学べるポイント
丸大食品「スンドゥブを家で食べよう」と思いたくなるアイデアを提案する、企画書の流れを見ていきましょう。
タイトル
タイトルは単純に課題となっているテーマを書きます。
ポイントは丸大食品のロゴを入れていること、丸大食品のブランドカラーである赤を採り入れている点です。
ターゲット
最初の1ページ目にターゲットを掲げました。
誰に対してアピールするのか、誰に買ってもらい、購買層を増やすかのターゲットです。
ここで注目したいのは、クライアントはスンドゥブに興味があるのは主に女性で、現在の購買層は40~50代、興味を持っているのは20~30代の女性という点だったことです。
クライアント側は興味を持っている20~30代の女性に実際に買ってほしい、そのためのアイデアが欲しいのではと思えますが、提案者は20~30代の男性をターゲットにしています。
そして、このアイデアが採用されている点は、クライアントに「なるほど!」と思わせる点があったからです。
現状分析
ターゲットに掲げた料理が面倒くさい一人暮らしの若い男性のライフスタイルを分析しています。
クライアントが販売していないカップラーメンを挙げ、ライバル感を出しています。
着眼点
面倒なのにお湯は沸かす心理に着目するという、新たな着眼点を披露しました。
ほかのプレゼンターと差をつけるポイントにもなります。
コアアイデア
企画のメイン内容として、「男のぶっこみスンドゥブ飯」という新たな食べ方の提案をしています。
「ぶっこみ」というインパクトあるワードを使い、「男のぶっこみスンドゥブ飯」という造語を作り出し、注目度を高めるのもポイントです。
実際の作り方
実際にどう作るのかを提案しています。
実際に商品を使って作っている写真を載せているのもポイントです。
企画の実行可能性や実現可能性が伝わるためです。
もう1つのアイデア
食べ方の提案に加えて、パッケージも変更してはというプラスの提案もしています。
イメージイラストも掲載しており、わかりやすいのもポイントです。
クライアントでは気づけない点や新たなアイデアを実現しやすくするサブアイデアを提案されると、「なるほど!」と思われます。
新たな活用法の提案
クライアントは、スンドゥブと豆腐さえあれば手軽に食べられることをアピールする方法を求めていたところ、自立型のパッケージに変更したうえ、想定外のご飯を加え、そこに冷たい豆腐を加えるという新たな食べ方を提案しました。
クライアント側とすれば、スンドゥブと豆腐は温めて熱々を食べるものという発想があるところ、なんであえて冷たい豆腐なのかと疑問を持つでしょう。
懐疑的になることを想定して、ターゲットである20代は猫舌が多いというデータをグラフとともに示しました。
クライアントの疑問に先回りして、客観的な根拠で説得力を持たせたのもポイントです。
販売するための提案
食べたくなるアイデアだけでなく、クライアントが抱えているもう1つの課題である、もっと市場が拡大しても良いはずという点にもアプローチしています。
売り方の工夫として、最初にライバル視したカップラーメンと同じ売り場に置く提案や一緒に食べる豆腐売り場に置くという提案をしているのです。
イラスト入りなので、見た目でも印象に残りやすくなっています。
クライアントのメイン課題だけでなく、課題解決により目指したいゴールを達成する方法まで網羅した点もポイントです。
クロージングメッセージ
最後は期間や予算などのお決まりの項目を設けるのではなく、提案内容を要約し、企画を売り込むクロージングメッセージで締めているのもポイントです。
まとめ
企画書の書き方に悩んだ時や企画が採用されないと悩んだ時には、大手企業の企画書事例で学んでみましょう。
企画書の流れ、色の使い方、イラストや画像の使い方、データやグラフの使い方などが学べます。