企画書や提案書を書く際には、自分の言葉や自分で調べて分析した内容だけでなく、他人が書いた文章をはじめ、調査をした結果や分析データなどを引用することもあるかもしれません。
引用するにあたっては、著作権に抵触しないか意識することが必要となります。
企画書や提案書で引用を行う際に気を付けたい点とその方法について確認しておきましょう。

引用はどうしても必要な時に限る
企画書や提案書を書く際に、他人のアイデアをそのまま使って盗用することや他人の文章をそのまま使うなどすると、盗作などと言われるおそれがあります。
特に社外向けの企画書や提案書で、他人が書いた文章を丸々コピペしてしまうと、後日大きなトラブルを招くおそれがあるので注意が必要です。
インターネットが普及していない時代は、書籍や論文などを調べて掲載するのも大変な作業でした。
ですが、今の時代、書籍などの著作物の内容がWebサイトに掲載されていることやあらゆる情報が掲載されている時代です。
パソコンとネットを使って文章を書いていると、簡単にコピペができるので、盗作という意図はなく、本人は悪気もなく、気軽な気持ちでコピペしてしまうこともあるかもしれません。
ですが、載せ方によっては著作権法に違反する場合があり、違法行為となってしまうおそれもあるので注意が必要です。
基本的に自分のアイデア、言葉で書くようにし、ほかのサイトに載っている内容などを勝手にコピペしないようにしましょう。
引用したい時は
もっとも、企画や提案の信頼性を高めることや説得力を高めるために、根拠となるデータを掲載することや権威ある人物や歴史上の人物の言葉やフレーズなどを引用したい場面も登場します。
その際は著作権法のルールにもとづいて引用部分を明確にすることが大切です。
そのうえで、引用したことがわかるよう、出典元をきちんとした形で明記することが必要です。
引用しても問題ないか確認する
著作権が発生する著作物については、著作権者から許諾を得るか、適切な形で引用して出典を明記することで、認められることがあります。
基本的なルールとして、著作権者に許諾を得ない場合でも、すでに出版されている著作物や過去の発表された論文や記事からの引用の場合には、自分が書いた文章ではなく、他人の制作物であることを明示することが求められるのです。
具体的な方法として代表的なのは、引用する部分をただコピペするのではなく、引用部分をカギカッコで囲んで、自分の文章とは異なることを区分表記します。
もしくは、自分の文章とは分けて改行をしたり、枠で囲む、データなら表などにまとめたりして、自分の文章とは区分しましょう。
また、正当な範囲内での引用でなくてはなりません。
どこまでが正当な範囲なのか、明確な定義は定められていないので難しいですが、常識の範囲で必要最小限の範囲にとどめることが求められます。
極端な例ですが、書籍の数ページ分を丸々掲載する、Webサイトのページ丸ごと1ページ分を引用するのは必要最小限とは言えないでしょう。
本末転倒を避ける
他人の文章などを引用したい場合、あくまでも自分の文章がメインで、引用する内容は文章全体に比べて、極々一部だけに限ることが求められます。
たとえば、他人の主張や文章を20行もコピペしておきながら、自分の主張はたった2行だけしか書かれていないとしたらどうでしょうか。
主従が逆転しており、他人の主張がメインとなった状態です。
一般的な文書でも大きな問題がありますが、これが企画書や提案書となると余計に問題です。
他人の考えに頼った内容では、自分の企画や提案とは言えません。
引用はあくまでも最小限に限り、自分の考えや主張、自分で作成した文章をメインにしましょう。
出典元を明記すること
カギカッコを付けることや文章内で「〇〇氏の言うところでは」、「××研究所の調査結果によると」と書いて、他人が作成したものであると明示したとしても、正しい引用とは言えないので気を付けなくてはなりません。
必ず一定のルールに沿った形で、出典元を明記するようにしてください。
引用した著作物や論文などの題名やタイトルと著作者名や発表者名、出版社名、発行年月や公表された年月日などの明示が必要です。
Webサイトに掲載されている内容を引用した際には、Webサイトの名称やWebサイトに掲載されていた資料名を明記するとともに、掲載されていたURLも明示するようにしましょう。
Webサイトのページや内容は、時の経過とともに更新が行われて内容が変更されることや掲載期間が切れて削除されてしまうこともあります。
サイトそのものが閉鎖されてしまうこともあるため、いつの時点の内容なのか明示しておくと、より丁寧です。
たとえば、URLを記載した後、「〇年〇月〇日時点」と記載しておきます。
まとめ
企画書や提案書に他人の文章や書籍や新聞記事、第三者機関などが調査したデータなどを引用したい時は、後日トラブルを招かないよう、著作権法のルールに沿って行うことが大切です。
また、自分の文章がメインとなることが求められます。
Webサイトが出典元の際は、そのサイト名や資料名とURLを明記し、いつの時点の内容かを明らかにするのがベストです。