企画書・提案書

企画書の例題から理解する企画書の書き方

企画書を作成するのは初めてという方は、一体何をどう書けば良いのかわからず、先に進めない方も少なくありません。
そこで、ネットで検索するなどして、企画書の書き方について調べてみた方も多いのではないでしょうか。
企画書の構成として問題の明確化や現状分析が必要らしい、成果を書く必要があるらしいとわかっても、具体的に書いてみないとコツが掴めません。
そこで、例題をもとに書き方の構成やポイントを押さえていきましょう。

企画書の例題で構成や書き方を学ぼう

企画書の構成を理解しても、実際に当てはめてみないと書き方のコツやノウハウはなかなか自分のものにできません。
そこで、例題をもとに企画書を書く実践演習をしてみましょう。
例題は、最近話題の食品ロスについてです。
企画を求めているのは、地方都市の主要駅から徒歩5分ほどの場所にあるベーカリーです。
営業時間は朝8時から夜9時まで、品揃えが豊富なことで地域の方や駅を利用する人、近隣に勤務する人に人気となっています。
それでも、毎日、売れ残りが生じるため、食品ロスを少しでも減らすためのアイデアを求めています。
売上を伸ばすよりも、廃棄処分費用をゼロにするのが今回の目標です。
来店のピークはお昼時の11時半から13時と夕方の17時から19時半です。
19時半になり手が空くと、値引きシールを貼っています。
売れ残ったものは、その日の遅番のスタッフで分けていますが、毎日のことなので、スタッフが持ち帰るにも限界があり、毎日パン20点ほどを廃棄しています。
消費期限が当日の総菜パンを除き、食パンや菓子パンの一部は翌日以降も食べられますが、焼き立てを求める客のために翌日に持ち越すことはできません。
需要に応じた種類や量の調整はすでに行っており、売れ残るパンの種類はその日によって異なるため、これ以上の調整は難しいのが現状です。

問題点や課題の明確化

食品ロスという社会問題に取り組み、廃棄処分をなくすことが課題です。

現状分析

・現状の問題点として、来店客の閉店前のピークを過ぎた後に値引きをしている点が挙げられます。
来店客数が少なくなってからでは、値引きにしても売れ残る可能性が高くなります。

・売れ残ったものはスタッフで分けるのも問題です。
スタッフが持ち帰っても食べきれない可能性もあります。
お店には利益が発生せず、一部のスタッフへの現物給与となるおそれもあります。

企画の目的

廃棄処分費用をゼロにするための施策を提案します。
現状の問題点となる閉店前値引きの見直しと、スタッフの持ち帰りをせずに活用する方法です。

企画の具体的な施策

・手が空いたら値引きシールを貼るのではなく、来店客がピークを迎える19時からは一律20円引きにする。
・20時を過ぎたら、その日時点で売れ残っている総菜パンや菓子パンを中心に袋にまとめ、一律500円で販売する。500円以上のパンをセットするようにする。
・食パンなども半額にして一緒に買ってもらえるように福袋の隣に並べる。
・店内にチラシを貼り、20時以降に当日限定のロスパン福袋を販売することを案内する。
・公式LINEアカウントを作成し、ロスパン情報を流せるようになるとなお望ましい。
・売れ残った食パンはフレンチトーストや揚げパン、ラスクなどに加工して翌日にお値打ち価格で販売する。
・ロスパン福袋でも売れ残った菓子パンは、すべて崩して卵と牛乳等と混ぜ、パンプディングにして翌日にお値打ち価格で販売する。

企画を実施する成果やメリット

・これまで廃棄処分やスタッフで分けていた売れ残りのパンを、可能な限り売り切ることができます。
・食パンや菓子パンは再生することで、廃棄を避け、翌日も新たな商品として売ることが可能です。
・廃棄処分費用をゼロに近づけながら、従来に比べて利益も入るのもメリットです。マイナス分を縮小して、プラス分を上げることで、利益が拡大します。

問題点や現状分析の結果と具体策やメリットを対比させる

例題として、ベーカリーの現状を詳細に提供しましたが、この点も打ち合わせや調査を通じて情報を集め、それを現状分析することから始めます。
現状の運用の問題点を明確にしたうえで、それを快活するための具体的施策を企画します。
それを実施することで得られる成果やメリットを、現状の問題点と対比させながら記載し、説得力を高めた事例です。

まとめ

企画書の書き方がわからない、何から書き始めれば良いかわからないと悩んでいる時は、一度例題にチャレンジしてみましょう。
企画書の構成や流れ、書き方のポイントを学んでも、実際に書いてみないとコツが掴めません。
一度トライしてみれば、実際の仕事でテーマが与えられても、スムーズに取り組むことができるはずです。